こんにちは!
「たいらのたんぼ」こと【たいたん】です。
今日は火災が起きた際の、煙の中からの避難方法についてお話したいと思います。
煙の特性やなるべく煙を吸わないようにする避難方法を覚えて、
いざという時に行動できるようにしておいてください。
【煙の性質】
まずは、火災の時に発生する煙にはどんな性質があるのか確認してみましょう。
- 火災の煙は熱とともに上に昇る
- 横には毎秒0.5m前後(歩く程度)縦には毎秒4m程(ダッシュ)
- 一酸化炭素を含む有毒ガスが多く発生する
~火災の煙は熱とともに上に昇る~
火災は熱を発し、熱は上に昇ることから発生する煙も上に昇る性質があります。
なので、建物の中で火災が発生した場合、天井から煙が溜まっていきどんどん充満していきます。
早期に火災に気づけばまだ下の方に新鮮な空気が残っています。
~横には毎秒0.5m前後(歩く程度)縦には毎秒4m程(ダッシュ)~
上記でも書いていますが、煙は熱気とともに上昇するので上に昇る圧力が強いのでとても速いです。
階段や吹き抜けがあるとその隙間を目指して煙が抜けようとするので煙が充満しやすいです。
火災に早く気付くのがとても重要となります。なので…
住宅用火災警報器や自動火災報知設備についてしっかり管理して理解しましょう。
これは命を守ってくれる大切な道具です。
~一酸化炭素を含む有毒ガスが多く発生する~
煙には燃焼に伴って発生する様々な有毒なガスや煤、埃など様々な要素が合わさって煙となります。
その中で一番危険と言われるのが一酸化炭素です。
一酸化炭素は血液内のヘモグロビンと相性が抜群です。
酸素運こぶはずのヘモグロビンが一酸化炭素を運んでしまうので
火災の煙を吸うことで意識失い、避難できないまま命を落としてしまうことになってしまいます。
【煙からの避難方法】
- 姿勢を低くする
- 口に何か布をあてる
- 避難経路を常に頭に入れておく
~姿勢を低くする~
皆さんもこの方法は何度か聞いたことがあると思いますがおさらいです!
上記で煙の性質を話しましたが、煙は上に昇る性質があります。
煙は上から溜まっていき、どんどん煙の層が下がってきます。
ですので、床の方には最後まで新鮮な空気が残っていることがあるので姿勢を低くして避難をすることが大切なのです。
それと、火災の煙の中の視界ってどうなっているかわかりますか?
実は、目の前5cmほどに自分の手を持ってきても見えません。
何も見えない暗闇です。
そういう視界の確保も含めて空気がまだ残っている床に這いつくばるくらい低くして避難することが必要です。
~口に何か布をあてる~
この方法も学生の頃、避難訓練でやりましたよね?
理由はもうおわかりですよね。
これは火災で発生した一酸化炭素を含む有毒なガスを吸わないためです。
吸ってしまったら意識を失ってしまう可能性があるので、
煙の中を避難するときは口にハンカチなどの布製品をあてて避難すると良いでしょう。
姿勢を低くして口にハンカチをあてる。
昔と避難方法は変わりません。
それだけ有効だからです。
~避難経路を常に頭に入れておく~
実は一番大切なことだと思います。
家の中のどこで火災が起きたら、どこに逃げるか話あってください。
そして、色々なパターンを想定して話し合ってください。
それだけで、いざとなった時に少し落ち着いて行動できると思います。
また、出先や宿泊先などでもこの意識は大切となります。
どこに避難階段があるのか、どこが安全に屋外に行ける窓なのか確認してください。
以上が、避難時に大切なことです。
とても当たり前のことなんですが、緊迫した状況では当たり前のことが出来ないこが多々あります。
なので、日ごろからみんなで心がける事をしておいてください。
【オススメ練習方法】
当たり前のことをいざという時に実施しましょう!
と言っても実際はなかなか難しい物です。
事前に想定して練習することで、さらに準備することが出来るようになると思います。
実際に煙の避難体験ができるところは…
各地方の防災センターです。
防災センターは煙からの避難訓練だけでなく、地震体験や消火体験等の災害に関する展示が色々あって、災害能力向上にとても有効な場所です。
各都道府県に数か所あります。
下に検索できるサイトのリンクを貼っておきますので自宅の近くの防災センターに遊びに行って、
煙体験をぜひ行ってみてください。
きっと、臨場感があって煙からの避難を想像できるようになると思います。
そして、ほとんどの防災センターは無料で楽しめるのでレジャーとしてもおすすめです。
【まとめ】
煙からの避難方法はわかっていただけたでしょうか?
基本的には子供の時に学校で行った避難訓練から変わっていません。
煙は天井の方から溜まっていきます。そして煙が溜まってきたら床付近に新鮮な空気が残っているので、
姿勢を低くして避難します。
また、火災の煙には一酸化炭素を含む有毒なガスがあるので避難の時になるべく吸わないようにしましょう。
そのためには布製品を口に当てて、上記で書いたように姿勢を低くして避難してください。
他にも火災についてブログを書いているので、良ければ参考にしてください。
皆さんで、火災予防に詳しくなって火災や災害に強くなりましょう。